すこやかな毎日のために。知ることから始めよう。

薬剤師は、あなたの健康のためのパートナーです。
お薬に関することで疑問や不安に思っていることはありませんか?
また、食事療法や運動療法、生活習慣などについてもお気軽にご相談ください。
患者様のさまざまな健康相談にお応えすることも、私たち薬剤師の大切な使命です。

お役立ち情報 1
知っておきたい副作用とは!
副作用とは、薬の本来の目的としない作用のことです。たとえば、風邪薬を飲んで眠気が出た場合、その眠気は副作用となりますが、ぐっすり眠ることで身体を休めることにつながれば、その副作用については、とくに問題ありません。すなわち副作用がいつでも悪者とは限らないわけです。

とくに副作用に気をつけたほうがいい人
- 特異体質(アレルギーなど)のある人
- タバコやお酒の習慣がある人
- 過去にひどい副作用を経験している人
- 妊娠やその可能性、授乳している女性
- 肝臓、腎臓に疾患のある人
- 高所での作業や運転を職業とする人
- ほかにもお薬を飲んでいる人
お役立ち情報 2
あなたの血圧は?
血圧が高い状態が続くと、血管にいつも強い圧力がかかることで血管の壁は傷つき、次第に厚く硬くなります。これを動脈硬化と言います。この動脈硬化は、進行すると様々な合併症を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病など命に関わる重大な病気の原因となります。
高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどありません。血圧がかなり高いときは、頭痛、めまい、肩こりなどが起きやすくなりますが、それは血圧とは関係なくても起こるものですので、高血圧が原因かどうか言い切れず、高血圧の自覚症状はあてにならないといえるでしょう。
しかし、自覚症状がないからといってそのまま放置していれば、様々な合併症を引き起こす可能性があります。症状がないまま身体をむしばんでいくことから、そう呼ばれています。

血圧を測りましょう。
血圧は、原則として朝2回、夜2回、 同じ条件で測りましょう。
起きたら…
- 起床後1時間以内
- 排尿後
- 朝の服薬前
- 朝食前
- 座って1~2分
安静にしてから測りましょう。

寝る前に…
- 座って1~2分
安静にしてから測りましょう。

このようなときは、血圧測定はやめましょう。
- 運動直後
- お酒、コーヒー、紅茶を飲んだ直後
- 食後1時間以内
- タバコを吸った直後
- 入浴直後
正しく実践。 家庭血圧の測り方。
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いつも同じ姿勢で座って測ります。
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腕が出やすい服装で測ります。
-
数分間、安静にして測ります。
-
- 上腕式
- カフ(腕帯)はひじの少し上、心臓の高さに巻きます。
- 手首式
- 手首に巻き、手首を心臓の高さに合わせましょう。
※一般的な血圧の測り方を記載していますので、家庭用血圧計は取扱説明書をよく読んでご使用ください。
- 測定中は会話をしないようにします。

脈拍数から心臓の働きを知ることができます。
日頃から脈拍数も測りましょう。
高血圧の方の生活改善ポイント。
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減塩
塩分は1日6g未満を目指し、徐々にうす味に慣れましょう。
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食物
野菜や果物を食べましょう。脂肪分を多く含む食べ物を控え、青魚類を食べるよう心がけましょう。
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減量
BMI[体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]を計算して、数値が25以上であれば、25未満になるよう減量にチャレンジしましょう。
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運動
心臓や脳に病気がなければ、ウォーキングなどの有酸素運動を毎日30分以上行うようにしましょう。瞬間的に強い力を入れる運動(腹筋など)ではなく、適度な有酸素運動が有効と言われています。
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節酒
アルコールは飲みすぎると血圧をあげる原因になります。男性は1日20〜30㎖、女性は10〜20㎖を超えないようにしましょう。一般的に健康の目安となる適量は男性で日本酒1合、ビールなら中ビン1本、焼酎なら半合弱とされています。(女性は半分〜3分の2程度)
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禁煙
タバコはやめましょう。タバコを吸う人のそばにいることでも間接的に煙を吸うことになるので、家族に喫煙者がいたら協力してもらいましょう。
調理法による塩分のちがい。

煮物/煮汁を濃くするほど塩分量は高くなります。
焼き物/塩を振らずに焼き、食べるときにつけましょう。
蒸し物/素材の旨味が凝縮され、少量の調味料でも美味しい味に。
生(刺身など)/しょうゆのつけ方に注意しましょう。
監修:共創未来 薬局グループ 管理栄養士
お役立ち情報 3
フレイルは、早く気づいて対策を。
フレイルとは要介護に至る前段階。
年をとって、からだや心の働き、社会的なつながりが弱くなった状態=それがフレイルです。放置すれば、要介護状態になる可能性がありますが、早めに気づいて対策すれば、健康に戻ることができます。

フレイル予防、3つのポイント。
- 1 栄養/食事は活力の源。バランスの取れた食事を3食しっかりと。1日2回以上、主食(ごはん・パン・麺類)・主菜(肉・魚・大豆料理)・副菜(野菜・きのこ・いも・海藻料理)を組み合わせて。
- 2 身体活動/ウォーキングやストレッチなど、今より多くからだを動かしましょう。
- 3 社会参加/趣味やボランティア、就労など自分にあった活動を。外出はフレイル予防に有効です。
65歳を過ぎて病気でもないのにやせてきたら、メタボ予防からフレイル予防への切り替えどきかもしれません。BMI=21.5未満は、特に注意。
出典:厚生労働省HPより
お役立ち情報 4
骨を強くする3つの大事。 運動、日光浴、食事。
気になる骨粗鬆症。
骨粗鬆症は、骨の強度が弱くなる病気です。乾いたスポンジのようにスカスカになり、少しの衝撃でも骨折しやすくなります。
(腰や背中、足の付け根、手首、腕の付け根、肋骨などは骨粗鬆症により骨折が起こりやすくなります。)
成人1日の必要量
日本人の
食事摂取基準
(2020年版)
カルシウム
男性700~800mg
女性650mg
ビタミンD
8.5μg
ビタミンK
150μg
どうして骨が弱くなるのでしょう?
加齢、女性ホルモンの減少、糖尿病・慢性腎臓病などの生活習慣病、カルシウム・ビタミンD・ビタミンKなどの不足が原因です。そのほか、喫煙や深酒、運動不足、痩せすぎ等も骨が弱くなる原因です。
監修:共創未来 薬局グループ 管理栄養士
お役立ち情報 5
便秘の悩み解消へ。
毎朝、食後の排便習慣を。
毎日決まった時間(朝食後)にトイレへ。朝食を摂ることで胃や腸が動き出し、スムーズな排便につながります。朝、起きがけに冷たい水や牛乳を飲んだり、水分を多くとることをおすすめします。便意を我慢していると、徐々に便意をもよおしにくくなり、便秘がちに。
適度な運動を。
皮下脂肪が多いと排便時に力みにくくなります。また肥満はからだが重く、運動不足にもつながります。腹筋運動、歩行、腹式呼吸などを行うのがいいでしょう。
食生活について。
繊維質の多いものを1日6~10g摂取するようにしましょう。繊維質の多いものは、消化されないで腸管内に残り、大腸を刺激してくれます。
便秘改善に良い食品
野菜類、果物、豆類、こんにゃく、カテキン、海藻、牛乳、ヨーグルト、バター、炭酸飲料、香辛料など

便秘を悪化させる食品
茶、ココア、しぶ柿、肉類にかたよった食事など
出典/共創未来 薬局グループ 管理栄養士作成